子供のネット依存?SNSに夢中になる理由とは
大人でも問題になっている「インターネット依存症」。片時もスマートフォンから目が話せなかったり、頻繁にSNSをチェックしてしまう…。そんなネット依存になってしまう子供が増えています。
どうしてSNS依存になる?
スマートフォンの普及で、SNSはより身近なものとなり、日常生活から切り離せないものとなりました。そしてスマートフォンを通じて利用できるSNSにはSNSの中に小さな世界があり、現実とは異なるものです。
例えば現実の世界で悩みがあったり、人間関係で悩んでいたりした場合、SNSには現実よりも楽しい世界が広がっているように見えるでしょう。仲間とのつながりがあり、相談に乗ってくれる人がいる…。思春期の思い悩む心は、より一層SNSへの依存を深くしてしまいます。
依存してる?チェックリスト
自分の子供がSNSに依存しているのか分からない、または自分自身が依存しているのか分からない場合は、以下のリストに「経験したことがある」項目があるかどうかを確認してみましょう。
・SNSのことで家族や周りにいる人との関係が悪くなったり、喧嘩になった
・学校での授業に集中できない
・授業中ボーッとしてしまう
・朝起きられない
・学校やバイトに行けなくなった
・遅刻や欠席が増えたり、単位を落とした
SNSに依存している状態では、このような症状が見られます。
依存を解消するには?
SNSの依存を解消するには、一気に解決しようとするのではなく、少しずつ現実世界でできることを増やしていくことが大切です。例えば、SNSしかすることがない、という方は新しい趣味を見つけてみるのもいいでしょう。外に出なくなってしまった人は、1日1回だけ外に出る、といった軽めのルールを決めてみましょう。一気にやろうとしたり、急にSNSを断絶したりすると精神的に強い負荷を感じてしまいます。あくまで無理をせず、少しずつSNSに対する依存度を下げていくことが大切です。
また、周りの大人が「なぜSNSに依存しているのか」を理解することも重要です。禁止したり叱ったりするのではなく、SNSでどんな話をしているのか、何が好きなのか、等、本人の世界に近づいてみましょう。現実世界での「本人ができたこと」も、小さいことでも認めてあげることで、現実の世界でも嬉しいと思えること、大切だと思えることを増やしていくことができます。
また、依存症は専門の機関で治療することができます。SNSに依存していて、生活に支障が出ているなら、一度受診してみることをおすすめします。
SNSは、ほどよい距離感を持って接すれば便利で楽しい世界が広がっています。のめり込まないように、今依存していない方も気をつけて利用しましょう。